京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

インフラ整備などを要望 各商工会議所 山田知事に 

京都新聞(1月25日付)

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インフラ整備など要望 京都7商工会議所会頭 知事に

京都府商工会議所連合会と山田啓二知事の懇談会が24日、京都市上京区のホテルで開かれた。府内7商工会御所の各会頭が、道路などのインフラや地域活性化につながる拠点整備を要望。4期16年での退任を表明した山田知事は「次の知事に引き継ぐ大きな宿題だ」などと応じた。

宮津は京都縦貫自動車道の4車線化、舞鶴は舞鶴港の2期工事事業化、福知山は山陰線複線化、綾部は綾部環状道路の整備などをそれぞれ求めた。亀岡は球技専用スタジアム「京都スタジアム(仮称)」を中核としたスポーツ観光推進、宇治は府南部総合卸売市場の再整備、城陽は地元特産品の販売施設などを要請した。

山田知事は「京都縦貫道は、府の持つ有料道路部分を西日本高速道路に移管するなどして延伸・拡幅を図る体制にすることが必要だ。舞鶴港は、韓国・釜山を中心としたコンテナのメインルートが重要。城陽はアウトレットモールができるので、地元産物の消費地として生かすべきだ」などと所見を述べた。

同連合会の立石義雄会長(京都商工会議所会頭)は「京都縦貫道がつながり、広域連携が始まっている。府内全体の活性化につなげてもらいたい」と期待した。
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京都府北部地域にとって京都縦貫自動車道の園部IC以北の4車線化、京都舞鶴港・舞鶴国際埠頭の2期工事事業化は経済活性化のためには、必要不可欠であり、また高速道路だけでなく、山陰本線などの鉄道網の整備も必要不可欠な事業です。

いずれも多額の費用がかかる事業のため、府民のコンセンサスが必要となりますが、京都縦貫道の全通により観光客の周遊性が高まり、府内全体の観光消費額は増加していますし、また京都舞鶴港の貿易量拡大によって府内企業の競争力は高まっており、是非とも事業化頂きたいと思います。

また4期16年にわたり京都府北部に光を当て続けてくれた山田知事には感謝しかなく、次期知事にも府内全体の発展を考え、北部地域のインフラ整備、またソフト整備を推し進めていってもらいたいと思います。

舞鶴医療センターに緩和ケア病棟開設 京都府北部初

京都新聞(1月22日付)

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舞鶴医療センターに緩和ケア病棟開設 京都府北部初

終末期のがん患者らに心身の苦痛を和らげ、穏やかな雰囲気で過ごしてもらう「緩和ケア病棟」が京都府北部で初めて舞鶴市行永の舞鶴医療センターに4月から開設される。患者が住み慣れた地域で心豊かに生活を送れるよう支援する。

現在、府内では緩和ケア病棟がある病院は10カ所で、京都市や宇治市など府南部に集中。同センターは専門的ながん医療を提供する府がん診療連携病院に指定され緩和ケアにも力を入れてきたが、専門の病棟がないため京都市などに転院せざるを得ない患者もいた。昨春に新棟(7階建て)6階の一部を「緩和ケア病床」として運営を始め、医師や看護師らへの研修などを進めてきた。

4月からは6階のフロア全体を緩和ケア病棟にし、医師や看護師も専属になる。15床全てが個室で、自宅での生活に近づけるため和室もあり、フロアには共用のキッチンや面会する家族のための控室もある。在宅療養への橋渡しもする。法里高院長は「緩和在宅ケアのニーズは増しており、今後はがん以外の疾患にも広がっていくと思う。病棟の開設をきっかけに府北部での緩和ケアの発信拠点を目指したい」としている。
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がん患者にとって、先進的な医療も大切ではありますが、終末期の患者にとってはいかに人生の最期を迎えるかは極めて重要です。心身の苦痛を和らげ、人間の尊厳をもった最期を迎えられるサポートを行うのが緩和ケア病棟であり、京都府北部にも拠点となる施設ができたことは大変有意義な事だと思います。舞鶴医療センターだけでなく、今後も多くの病院、施設で整備が進んでいくことを期待します。

福知山・三和町のGS消滅 過疎高齢化に拍車も

京都新聞(12月30日付)

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福知山・三和町 ガソリンスタンドがゼロに

福知山市三和町のガソリンスタンド(GS)が今月末でゼロになる。府北部7市町ではガソリン需要や人口の減少などで10年前と比べて約3割が閉店しており、同町の住民は「不便になり過疎高齢化に拍車がかかる」と不安の声をあげている。

資源エネルギー庁によると、全国のGS数は1994年度の約6万店をピークに、ハイブリット車の普及によるガソリン需要減や地下貯蔵タンクの更新費負担などで減り続け、今年3月末には約3万店に半減。市消防本部などによると、市内のGSは89年に61店あったが、現在は27店だ。

三和町には約30年前は4店あったが、すでに同町芦渕のJA全農京都のGSのみ。68年から営業してきたが5つのタンクが更新時期を迎え、補修費が1,000万円以上かかるため、今月末での閉店を決めた。全農京都石油課は「人口減やセルフスタンドの台頭で販売実績が下がり、再投資は厳しい状況」と説明する。

約3キロ離れた同市三俣にGSはあるが、農家(65)は「どこに行くにも車は使う上に、草刈機やトラクターなどの農業機械には油が必要で町内に残してほしかった。不便になり、過疎高齢化が一層進む。小学校も統合になり、いろいろなものが遠くなっていく」と嘆く。

府北部の消防本部や消防組合によると、7市町のGSは10年前の188店から現在は137店に。綾部市では20年前の半分の14店となっている。府石油商業組合(京都市伏見区)は「全国的にGSの利益は減り、北部は経営者の後継者不足と高齢化が深刻で今後も減る可能性がある。過疎地での経営は厳しく対策は難しいとしている。

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福知山市と旧3町(三和町、夜久野町、大江町)の合併以降、公共施設の福知山市街地への集約が進む中、旧3町への投資はほとんど行われず、少子高齢化、人口減少の中、様々なものが消えていっている現状があります。その中でもガソリンスタンド(GS)は営利企業体ではあるものの、地域に必要不可欠な公共インフラでもあり、三和町のガソリンスタンドがなくなることに危機感を感じざる得ません。

全国的にはGSが消滅してしまった町村で、自治体が公営でGSを運営する場合や補助金や助成を行い、地域住民がGS運営に乗り出し、地域からGSを復活させた所もあるようです。合併を機に大きくなった福知山市。ぜひとも旧3町にもその恩恵がもたらされることを切に望みます。

ポッポランド来春休館 移転先見つからず

京都新聞(12月29日付)

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ポッポランド来春休館 移転先見つからず

来年で開館20年を迎える福知山市下新の展示施設「福知山鉄道館ポッポランド」について、市は28日に同館運営委員会と協議し、来年3月末での休館を決めた。建物が老朽化する中、移転先が決まらないことが理由。市が「鉄道のまち」としてPRを強め、来館者も回復傾向にある中での休館決定に、関係者は肩を落としている。

ポッポランドは市が1998年、新町商店街にオープン。蒸気機関車の動輪や福知山駅周辺の大型模型、旧北丹鉄道の備品などを展示している。2014年からはJR西日本OBらでつくる委員会が運営を担い、一時1万人を切った来館者は、昨年度1万7,000人まで回復していた。

市は数年前から、同館が入る5階建ての建物(1931年築造)の耐震性を問題視し、賃貸借期間が満了する来年3月末をめどに、建物の閉鎖を検討。移転先の検討を続けてきたが、賃借料や立地条件が合う物件が見つからなかったという。

市は結局、建物の賃貸借契約を3年間延長。3階の「新町文化センター」は今月、3年間の使用延長を決めたが、ポッポランドについては「不特定多数が利用するため、安全性が保障できない」とし休館を決めた。

この日の協議には、市産業振興課と運営委員10人が出席。市が休館の理由や、2年間は移転先の検討を継続することなどを説明し、理解を求めた。委員からは、存続の要望や市の対応の遅れを指摘する声が出たという。

足立和義館長(79)は「鉄道資料は『鉄道のまち・福知山』の歴史を物語る貴重な財産。近年は来館者も伸びており、休館の決定は非常に残念だ」とし、近く市長に同館存続をあらためて要望する方針。市は「対応が遅れ休館となったことは申し訳ない。市民や関係者と今後の在り方を協議し、早急に移転先を見つけたい」としている。

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福知山は京都府北部の交通の要衝として発展し、特に京阪神から舞鶴を目指して建設された阪鶴鉄道の開業により、「鉄道の町」として急速に発展した歴史があります。現在でもJR西日本の支社が置かれ、今なお鉄道の主要都市としてあり続けており、ポッポランドはその歴史を今に伝える重要な施設だっただけに非常に残念です。

現在、京都府北部では舞鶴若狭道や京都縦貫道の全線開通、また舞鶴港のクルーズ船寄港などにより観光客が増加傾向にあります。ポッポランドは福知山の観光施設として他にないものであり、早期に移転先が決定し、再開されることを強く望みます。

港を中心に北部活性化を 舞鶴で初会合

京都新聞(12月26日付)

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港中心に北部活性化を 舞鶴で7市町代表者ら初会合

港を中心にした地域活性化を考える府主催の北部港湾広域利用推進会議が25日、舞鶴市喜多の舞鶴21ビルで初めて開かれた。舞鶴港など府北部の課題や将来像について関係者が意見を交わした。

府北部7市町の代表者や専門家ら15人が出席した。クルーズ船や物流事業を推進する舞鶴港、天橋立(宮津市)や伊根の舟屋(伊根町)への近さが好評の宮津港など各港の現状を共有。「乗船客が歩きたくなるような港周辺の環境整備が必要だ」「宮津港、久美浜港へのクルーズ船も増やしたい」などの意見が出された。

また府北部の企業でも航路などの問題で地域外の港の利用を続けたり、クルーズ船が増えても地域経済への貢献の実感が薄かったりする問題点も指摘された。2017年度内に方策をまとめ、今後の港関連の施策などに生かす。
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京都府の海の玄関口である京都舞鶴港、宮津港は近年、クルーズ船の寄港が増加傾向にあり、それに伴って様々な課題も指摘されています。特に大型客船の寄港で数千人単位の乗客が下船しますが、主に京都市内や大阪方面へ乗客が流れており、いかに京都府北部で観光してもらうかが最大の課題です。北部7市町が連携を密にし、観光周遊性の向上が望まれます。

また舞鶴港には中国・韓国を中心に定期航路があり、コンテナ貨物も昨年は過去最高となる1万TEUを超える貨物量があったものの、舞鶴市内でも神戸港や大阪港を利用する企業があり、舞鶴港をうまく活用されていない現状があります。航路充実のためには、貨物量の確保は必要不可欠であり、府北部の企業には率先して舞鶴港を利活用してもらい、更なる航路充実につなげていってもらいたいと思います。
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