京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

駅カフェ、経営してみませんか? 京都丹鉄が募集

京都新聞(5月8日付)

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駅カフェ、経営してみませんか? 京都丹鉄が募集

京都府京丹後市は、昨年整備を実施した同市久美浜町の京都丹後鉄道久美浜駅の喫茶室でカフェを運営する事業者を募集している。応募は5月10日まで。

駅のにぎわい創出のため、市は2016年度から2カ年で府の補助金を活用してトイレ改修や駅前の舗装などを実施。市観光協会が物販を行っていた一画に約1,100万円かけ喫茶室を含む多目的スペースを整備した。

スペースは約104平方メートルで、喫茶室(厨房(ちゅうぼう))は約16平方メートル。調理台やIHクッキングヒーター、業務用冷蔵庫なども完備した。

応募後に、聞き取り調査をし事業者を決める。7月ごろからの利用を予定しているという。
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京都丹後鉄道では観光需要の発掘に努めており、西舞鶴駅や福知山駅を発着する観光列車の新設や観光ルートの開発に力を注いでおり、ソフト面で充実してきました。今回、久美浜駅で新しくカフェが誕生すれば、観光客にとって憩いの場となるだけでなく、地域にとっても重要な拠点となると期待したいですね。

ただ一大観光地である宮津・天橋立周辺や、クルーズ船寄港で賑わう舞鶴・舞鶴港周辺からは遠く、単純なカフェでは集客が難しいかも知れません。特色あるメニューや丹鉄の観光列車とコラボしたような企画などの取り組みができる事業者が望まれるように感じます。

いずれにしても京丹後市や京都丹後鉄道などと協同して地域活性化につなげていってもらいたいと思います。

福知山支店を廃止 JTB

旅行代理店大手のJTB(本社:東京都品川区)は、4月1日の地域会社の再編に伴い、京都府北部で唯一の支店であった福知山支店を廃止し、新設された京都中央支店(京都市下京区)に統合した。統合後は京都中央支店福知山営業所となり、業務体制を大幅に縮小する。

今回の再編はJTB西日本(本社:大阪府大阪市)を本社に統合する計画の中、「全社的な組織再編に伴う営業拠点の再配置計画」により、窓口は残したまま、従来の支店から新設された京都中央支店に権限を移譲、統合した。

同社の福知山支店は日本交通公社時代から半世紀以上にわたり営業を続け、2000年代に舞鶴支店(舞鶴市浜)が廃止・統合されてからは北近畿唯一の支店として個人旅行から団体旅行、法人営業までを行っていた。

福知山営業所では土日祝日が休業となるものの、従来通り個人旅行及び団体旅行の取り扱いは行い、また福知山店として窓口業務も行う。

日本海側観光は「プラチナルート」 縦断ルート確立へ協議会

京都新聞(4月27日付)

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日本海側観光は「プラチナルート」 縦断ルート確立へ協議会

高速バスや鉄道事業を手掛けるWILLER(ウィラー、本社:大阪市)と京都府舞鶴市、滋賀県長浜市を含む7市などは26日、太平洋側に対抗する新たな観光ルート確立を目指す「日本海縦断観光ルート・プロジェクト推進協議会」を東京都内で設立した。日本海沿いの観光資源を生かす旅行商品の開発などで「日本海ブランド」をアピールし、外国人観光客の取り込みを図っていく。

協議会は7市と59の企業・団体で構成。設立総会後の会見で、会長に就任した篠田昭新潟市長は東京-大阪間の定番観光ルート「ゴールデンルート」の隆盛に触れ、「日本海側も『プラチナルート』という位置まで高めていきたい」と意気込みを示した。

5月22日に協議会のホームページを開設し、多言語で情報を発信する。第1弾として、西舞鶴駅と金沢駅発着の食や観光を楽しむバスツアー、京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」で日本海の地酒とつまみを楽しむ旅行商品などを販売する。

ウィラーと日本海側の自治体は昨年9月にプロジェクトを立ち上げ、協議会設立に向けた準備を進めていた。
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今までインバウンド(訪日外国人)需要をけん引してきた「成田空港-東京-富士山-京都-大阪-関西国際空港」を結ぶゴールデンルートの他、アジアからの観光客に人気の「中部国際空港-名古屋-飛騨高山-金沢-輪島-小松空港」のドラゴンルートなど、訪日外国人に人気の高いルートには多くの観光客であふれ、絶大な経済効果を生んでいます。

今回、確立をめざす日本海縦断観光ルートは、新潟県から金沢など北陸地方、京都府北部から豊岡市などの兵庫県北部を結ぶルートで、豊富な観光資源が点在し、魅力あるルートである事は間違いありません。一方、日本海側の交通インフラは脆弱で、新幹線や高速道路で結ばれていない地域を含んでいます。それだけにバスや鉄道在来線で行き来することになるため、訪日外国人が乗り換えや途中下車する機会が増え、不便を強いる反面、企画されたイベントだけでない地域の魅力を見てもらえる絶好のチャンスではないでしょうか。

ふらっと訪れた訪日外国人をどのようにおもてなしできるか、住民1人1人が思いを巡らしてみるのも良いかも知れません。

訪日客 西舞鶴中心に増加 観光施設、街並み人気

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訪日客 西舞鶴中心に増加 観光施設、街並み人気

舞鶴市では西舞鶴地域を中心にインバウンド(訪日外国人客)が増え始めている。観光施設や地域の街並みが人気を集め、宿泊施設や観光案内所は対応に追われている。市などはさらに認知度を上げてにぎわいにつなげようと呼び込みに力を入れている。

旧城下町の町屋を改装したゲストハウス「宰嘉庵」(同市平野屋)では今年、18日までの利用者は143人で、うち外国人客が65人と45%を占めた。4月上旬に台湾からの個人旅行で利用した林玉蘭さん(56)は「日本が好きで京都市には3回ほど行った。府北部は初めてで街歩きを楽しみたい」と話した。

京都府が公表している外国人宿泊客数によると、舞鶴市は2012年は814人だったが、14年には6,886人に増加。16年には1万537人と1万人を超え、府内では京都市、宮津市に次いだ。国・地域別では中国、台湾、韓国などアジアが多い。

舞鶴市観光商業課によると、西舞鶴地域は京都丹後鉄道が通って宮津市の天橋立や伊根町の舟屋へのアクセスが良く、道の駅「舞鶴港とれとれセンター」(舞鶴市下福井)が特ににぎわっている。最近では漁師町の情緒が漂う吉原地区が台湾や香港、韓国の有名ブロガーに「京都のベニス」「東洋のベニス」と紹介され、人気の撮影スポットになっている。

西舞鶴駅(同市伊佐津)にある「まいづる観光ステーション」では、17年の外国人の来訪者は2,411人と16年(970人)の2.5倍に急増した。舞鶴港のクルーズ船寄港が過去最多になったのも追い風となり、職員の岸田佳奈さん(31)は「外国人観光客が何組も訪れ、対応が追いつかない時もある」と語る。

増加の背景について府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)は「外国人観光客がリピート化して地方に足を延ばし始め、府北部にも影響が出ているのではないか」とみる。

ただ国内各地で外国人観光客の呼び込みが激しくなっており、観光関係者の埋没への危機感は強い。市やまいづる広域観光公社は誘客を加速させようと、海外の旅行会社への売り込みや旅行博覧会への出展を実施。舞鶴だけではなく、府内や近隣の地域とセットでの呼び込みを目指し、海の京都DMOや亀岡、宇治観光協会、若狭湾観光連盟(福井県)などと連携を強める。

SNS(会員制交流サイト)を活用した情報発信など外国人観光客を担当する台湾出身のまいづる広域観光公社のスタッフ陳縈(えい)さん(29)は「海鮮や季節の花の投稿は特に反応が良い。今後は、地域と一体になった受け入れ態勢の整備や市内を周遊してもらう仕組みが必要」と指摘する。
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国土交通省の公表したデータによると、訪日客13人分が定住人口1人に匹敵する経済効果があると言われており、観光客の増加は経済にとっても良い傾向である事は間違いありません。ただ記事でも指摘されていた通り、国内各地のインバウンド争奪戦が年々激化しており、「おもてなし」のない地域には決してリピーターは来ませんので、あっという間に廃れてしまうという事も十分に考えられます。舞鶴市だけでなく、宮津市や京丹後市、または福井県嶺南地方とも連携し、観光周遊性を高める努力、また市民1人1人が観光客を迎え入れる「おもてなしの精神」の醸成が必要不可欠となってくるのではないでしょうか。

またソフト面だけでなく、ハード面でも街中の案内板に英語表記の他、中国語・韓国語の併記を行うなど配慮が必要ですし、宿泊施設の不足も指摘されているため、民間投資を促進する施策も求められると思います。

今後、舞鶴港への大型クルーズ船の寄港増加を背景に、府北部にインバウンド需要は高まっていくことが予想されます。この追い風を生かせるかどうかが府北部再生の第一歩となることから、今後2~3年が大きな勝負となりそうです。

大河ドラマに明智光秀 誘致活動が功を奏す

京都新聞(4月20日付)

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大河に光秀、ゆかりの地で歓喜 京都・滋賀、経済効果も期待

NHKは19日、2020年の大河ドラマのタイトルが「麒麟がくる」で、主人公の戦国武将・明智光秀役を長谷川博己さん(41)が演じると発表した。脚本は大河ドラマ「太平記」などを手掛けた池端俊策さんが書き下ろす。

明智光秀は世間では逆臣のイメージが強いだけに、光秀とゆかりの深い京都や滋賀の自治体関係者や地元住民からは、喜びの声とともに「名君、知将としての光秀を全国に知ってほしい」と願う声が相次いだ。

京都府福知山市は光秀が福知山城を築き、由良川の治水や城下町の整備など今に続く礎を築いた。「丹波福知山明智光秀公研究会」の西雄直樹事務局長(74)=同市=は「世間では良くないイメージが強いが、福知山では名君として親しまれており、光秀の良さを全国に広げたいと活動を続けてきた」と語った。ゆかりの京都、兵庫、福井3府県の自治体が2011年に設立した「NHK大河ドラマ誘致推進協議会」会長の大橋一夫福知山市長は「多年にわたる活動が実を結んだ。非常にうれしい」とコメントした。

同協議会で誘致に携わった亀岡市観光協会の楠善夫会長(69)は「大河効果で観光客の増加も期待できる。本能寺の変を起こした『逆臣』のイメージを覆し、知将や文化人としての側面も伝えてくれれば」とドラマに期待した。

長岡京市は、本能寺の変以後、激動の人生をたどった光秀の娘・細川ガラシャの輿入れ先になったとされる勝龍寺城があった。中小路健吾市長は「さまざまな人間ドラマを繰り広げたゆかりの地。必ずや共感と感動を与えてくれる」。羽柴秀吉との「山崎の合戦」の舞台となった大山崎町の山本圭一町長も「天下分け目の地を知ってもらえるチャンス」と笑顔を見せた。

京都府の西脇隆俊知事は「関係市町、団体と連携を深めて盛り上げたい」と歓迎した。

光秀は琵琶湖岸に坂本城を築いた。光秀一族の菩提寺である西教寺(大津市坂本5丁目)執事長で「明智光秀公顕彰会」会長を務める喚阿宏道天台真盛宗宗務総長は「東京オリンピックが開催される歴史的な年で大変うれしい。菩提寺として顕彰活動をより積極的に展開したい」と話した。

滋賀県庁では職員らが和服を羽織って決定を喜んだ。三日月大造知事は「光秀は武芸だけでなく、教養深い武将。近江の地を多くの人に訪れ、知ってもらう機会にしたい」と語った。
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京都府北部の各自治体も協力して推進していた明智光秀の大河ドラマ化は、府北部では福知山地域の観光活性化の起爆剤となる可能性があり、大変喜ばしいですね。個人的には「逆臣」「裏切者」のイメージが強かったため、大河ドラマには不向きかと思っていましたが、実現できたことは関係者の努力の賜物と思います。

さて、史実では光秀公と福知山の関わりは、岐阜県や本拠地を置いた亀岡市と比べると少ないのがネックとなりますが、それでも福知山と光秀公のゆかりの地は多くあり、どのように描かれるか楽しみですし、セット撮影ではなく、現地での撮影などがあるかなど興味が尽きません。

いずれにしても福知山のみならず、府北部への観光誘客につながることを期待したいですね。
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