京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

舞鶴国際ふ頭 逆風の船出 京都舞鶴港

読売新聞(3月15日付)舞鶴支局版

---
舞鶴国際ふ頭 逆風の船出

5万トン級の大型貨物船が接岸できる多目的国際ターミナルとして舞鶴市で整備が進められていた「舞鶴国際ふ頭」(愛称・みずなぎふ頭)が完成した。4月1日から利用が始まる。国と府が1989年度から事業に着手、周辺道路を含め約466億円が投じられた大型プロジェクトで、北東アジアの貿易港と取引していく新拠点として期待が高まっている。ただ、世界不況などの逆風の中、どれだけの物流を確保できるかは不透明で、課題が山積している。

■世界標準に対応■
舞鶴湾の最奥部で東西二手に分かれる舞鶴港の中で、新ふ頭は外国貿易を担う西港に位置する。埋め立てして造られた人工島で、面積は甲子園球場の3.5個分に相当する約13.7ha。280mある岸壁は水深14mとなっている。

西港には、すでに第2~4ふ頭と、木材用の喜多ふ頭の計4つの貿易ふ頭がある。しかし、コンテナを取り扱う第2ふ頭(4.5ha)は、岸壁が水深10mしかないため、大型貨物船が接岸できず、また鉄くずなどのバラ荷貨物の取り扱いも混在している。

第3ふ頭(3.4ha)は主に中古車、第4ふ頭(0.4ha)はガラス製品原料のけい砂などと役割分担しているが、いずれもコンテナ対応できる設備が整っていない。

しかし、「中国の経済成長などで、この10年間に大きく変化した」(国土交通省港湾経済課)と言われるように、現在の海上貨物輸送は、大型船舶への対応とコンテナ荷物をどう効率よくさばくかが大きなカギを握っており、世界の流れを見据えれば、新ふ頭の整備は急務だった。

府港湾事務所の浮田長嗣・技術次長は「舞鶴港を埋没させないためにも、スピーディーに荷さばきできる新ふ頭の完成が待ち遠しかった」と話す。

■定期週2便のみ■
舞鶴港の貿易実績のほぼ半分は、中国、韓国、ロシアといった日本海沿岸諸国が占める。それでも同港と定期コンテナ航路が結ばれているのは中国、韓国だけで、それも週1便ずつあるのみ。海外と活発な取引が行われているとは言えないのが実情だ。

コンテナ以外でも、2006年10月からは、北朝鮮への制裁政策に伴い、北朝鮮の貨物船の出入りが途絶え、ロシアは中古車の輸入関税や原木の輸出関税の引き上げなどにより、09年の貿易量が激減した。

府や舞鶴市などでつくる京都舞鶴港振興会の新宮敦雄常務理事は「努力しても、どうにもならない要因がある」とため息交じりに語る。

さらに、総合建材メーカー「トステム」(東京)が3月末で、綾部工業団地(綾部市)の工場を閉鎖するため、中国・大連からの部材輸入も途絶えることになる。大阪税関舞鶴税関支署の杉山英治支署長は「中国からの積み荷は4割程度、減少するのではないか」と厳しい見方だ。

■企業集積も課題■
新ふ頭は、1バースの岸壁で利用が始まるが、最終的には4バースまで増設するのが府の構想だ。

しかし、舞鶴港の08年のコンテナ取扱量は、20フィートコンテナ(長さ6.1m)に換算(TEU)して3,408個で、敦賀港(福井県敦賀市)の6割にも満たない。

こうした状況を打破するため、京都舞鶴港振興会の職員らは、コンテナを1万~1万5,000個に増やすことを当面の目標に掲げ、北近畿の企業、工場に出向き、干満の差の少なさや、対岸諸国との近さなど舞鶴港の利点を繰り返しPR。その結果、ここ数年で新規に約30社の利用を掘り起こした。

府の堀田治・京都舞鶴港振興監は「中国の経済成長を軸に、今後も北東アジアの物流需要が増えていくのは間違いない。京都縦貫道が2014年度に全線開通すれば、日本海側のゲートウエー(玄関)としての条件は整う」と期待をかける。

国交省交通政策審議会委員で、港湾行政に詳しい神戸市立工業高等専門学校の黒田勝彦校長は「地方港湾は、コンテナ貨物の集荷だけでなく、新たな企業が集積していくような独自のふ頭運営に知恵を絞ることが、これからの課題」と指摘している。

---

京都府や国土交通省などの調査では、北近畿地方(京都府北部、兵庫県北部、福井県若狭地方)での国際コンテナ貨物は年間約7万TEU程あり、また舞鶴港周辺50kmでも約5万TEUあるとの推計もあります。その潜在的需要を考えると、現在の舞鶴港の実績はあまりにも寂しい限りです。

企業が貨物を輸出入する場合、商社などが利用港を決める場合が多く、集荷には企業訪問だけでなく、商社などへ舞鶴港の利便性をアピールする必要があると思います。

人気ブログランキングへにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 舞鶴情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kyotonorteconomy.blog109.fc2.com/tb.php/50-d3f601c0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。