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日本海シフト利点多く 震災教訓に舞鶴港を生かす

日本経済新聞(7月13日付)

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日本海シフト 利点多く 海運、震災教訓に舞鶴港生かす

海運というと関西の経済団体首脳はすぐに「阪神港の活性化」を口にするが、富山大学の清家彰敏教授は「太平洋側から日本海側へのシフトは東日本大震災の教訓」と異を唱える。地震と津波の被害でサプライチェーンが途切れ、多くの産業が機能不全に陥ったことは記憶に新しい。「リスク分散の観点からも日本海側にある舞鶴港の活用が望ましい」と説く。

「太平洋側と比べると日本海側の人件費は3分の2、土地代は3分の1で済む」という。後背地である関西圏と中京圏から集荷し、コンテナ船に積み替える体制を安価に構築できる。

世界の工場となった中国・上海と米国西海岸を地球儀上で結ぶと最短ルートは日本海経由。太平洋経由よりも燃料を節約できる。アジア-欧州間の航路で日本海を経て北極海を通ると、スエズ運河経由に比べて40%短い。地球温暖化で北極海の結氷が緩み、2010年の航行は4隻だったのが11年は34隻に増えた。北極海航路の台頭も日本海ルートを後押しする。

船舶検査・認証機関であるノルウェー船級協会(DNV)の吉田伏見男副社長は「海運業界への環境規制強化は世界的潮流。二酸化炭素排出量が減らせる日本海ルートの利用はもっと増える」と話す。

08年、米国地質調査所は北極圏に世界全体の石油の未発見資源量の13%、天然ガスの30%が存在すると発表した。「いずれ北極海で資源開発用船舶の需要が高まる」と吉田副社長はみる。

舞鶴港に立地するユニバーサル造船舞鶴事業所は1903年開設の舞鶴海軍工廠が前身。日本海側で最大の建造能力を持ち、砕氷艦の建造実績がある舞鶴事業所の存在は貴重だ。舞鶴には海上自衛隊の舞鶴基地もある。防衛大学校の中沢信一准教授は「まさに天然の良港。近接する造船所は主治医と同じで心強い」と高く評価する。

京都府は舞鶴港で舞鶴国際埠頭を整備し、10年に運用を開始した。舞鶴港の取扱貨物量は09年に760万トンだったのが、10年は1,014万トン、11年は1,092万トンと、2年連続で1,000万トンを突破した。

地理的ポテンシャルも高い。直通フェリーで結ぶ小樽(北海道)との直線距離が1,140kmなのに対し、ロシアのナホトカとは860km。中国・上海とは1,310kmだ。太平洋側の港だと、ずっと遠回りになる。京都府商工労働観光部海外経済課の本永治彦課長は「舞鶴港-阪神港間は本州が最もくびれている部分にあたる」と述べ、舞鶴港を「アジアをにらんだ関西の輸出港」と位置づける。

リスク分散、環境、エネルギー、アジアなど多様なキーワードで彩られる舞鶴港。国土交通省は11年に日本海側拠点港の1つに舞鶴港を選んだ。

「北前船」は江戸中期から明治初期にかけて北海道や東北の物資を日本海各地に寄り、下関を回って大阪などに輸送した。中国発のコンテナ船や北極海発のタンカーは現在の北前船である。日本海と舞鶴港にチャンスが巡ってきた。

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舞鶴港のポテンシャルの高さを高く評価した記事が、日本経済界で愛読されている日本経済新聞に掲載されたことは非常に意味深いことだと思います。舞鶴港の発展は京都北部に限らず、関西経済圏や日本海側の経済発展には必要不可欠であり、今後とも舞鶴港の活性化のために、ソフト面では地道なポートセールス(集荷営業)や航路拡充、またハード面の強化(国道27号バイパス西舞鶴道路など)も求められてくるでしょう。

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