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京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

伊根分校跡地利用検討に地域計画建築研究所を選定 伊根町

2023年3月末で廃止される宮津高校伊根分校の跡地利用について、伊根町が利活用を検討および官民連携手法導入の可能性の調査業務の公募型プロポーザルを行い、地域計画建築研究所(本社:京都市下京区)を優先交渉権者に選定したと発表した。廃校後の活用検討が前進する。

宮津高校伊根分校は、伊根町に設置されている昼間定時制高校で、京都府の公立高校再編に伴い、2020年3月に生徒募集を停止し、2023年4月から峰山高校弥栄分校、網野高校間人分校とともに、京都府立清新高校(京丹後市)に統合される。

分校用地は国道178号線沿いに位置し、伊根町の玄関口にあたる好立地のため、町が若年層の定住促進、子育て世代を中心としたまちづくり拠点とするため、2022年度に町内の住民代表や関係団体、学識経験者などで構成する伊根分校跡地活用検討会を設置・協議し、3つの活用案が提示されていた。

提示された3案を踏まえ、官民連携の手法や考えを取り入れた事業化に向けた調査・検討を行い、跡地活用にかかる整備構想計画を作成するため、公募型プロポーザル方式による事業者選定で、地域計画建築研究所を選定した。

今後、現状分析から活用構想および官民連携手法等の検討、整備計画の作成等を2024年3月までに行う予定。事業者選定により、伊根分校廃止後の活用事業化に向け、大きく前進することとなる。

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丹後と都市部結ぶ「ハブ」に 与謝野町に拠点

京都新聞(1月15日付)

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丹後と都市部結ぶ「ハブ」に 与謝野に拠点

オフィス設計などを手掛けるウエダ本社(本社:京都市下京区)が与謝野町岩滝の旧料亭を改装したサテライトオフィス「ATARIYA」がオープンした。企業や大学生の研修の場として活用し、都市部の企業人と地域を結ぶつける「丹後のハブ」として、事業を展開していく。

同施設は木造2階建て、約450平方メートル。4年前に廃業した料亭「當理屋」を、イベント開催やリモートワークがが可能な施設に改修した。調理場を新装したほか、来客者向けに地元の工芸品や特産品を並べた展示室も設置した。同社のイベントなどで活用し、都会から訪れた人に、同地域の豊かな自然やものづくりの技術、食や人といった資源を紹介することで、新しいアイデアや企画を生み出すことが狙いだという。また、デジタル技術や情報通信技術を活用した観光地づくりを進める国際観光施設協会(本部:東京都千代田区)のプロジェクト拠点としても利用される。

11日の開所式には、地元の事業者や行政関係者ら約40人が出席した。同社の岡村充泰社長は「丹後を全国に発信する(江戸時代に外国の商館が置かれた)出島のような存在になれば」と述べた。
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新型コロナウイルス感染症の感染対策により、都市部の企業ではテレワークを導入している企業も多く、また対面で行う必要性の薄い会議等ではオンライン会議の導入も進んでいます。コロナ禍により、必ずしも都市部で勤務する必要のない時代となっており、地方にサテライトオフィスを開設する動きも加速しています。

丹後地方には織物や金属加工で培われた高い技術、日本海の豊かな食材、風光明媚な自然など、都市部にはない魅力を秘めています。都市部の企業人と丹後など京都府北部の人材が交わることで、イノベーションが起こり、新たな雇用が創設が期待されます。

与謝野町にドラッグストアを新設 クスリのアオキ

ドラックストアを経営するクスリのアオキホールディングス(本社:石川県白山市)は、与謝郡与謝野町男山に「クスリのアオキ男山店(仮称)」を新設する。

クスリのアオキは、北陸地方を中心に全国744店舗を出店するドラッグストア。2020年10月に京都府北部を地盤とするフクヤ(本社:宮津市)の株式約95%を取得し子会社化、与謝野町や舞鶴市などの8店舗を取得している。昨年から改装を積極的に進めており、舞鶴市の白鳥店など数店舗の改装が完了し、営業している。また現在は舞鶴市の東舞鶴店を新築するなど、積極的な設備投資を行っており、男山店の新築もその一環。

男山店は、旧フクヤ男山店を取り壊し、同地に新設する。店舗面積1,722㎡の鉄骨造平屋建。オープン予定は2022年4月頃。付近には京都府立大学付属北部医療センターがあり、ドラッグストアのゴダイや、新設されるウエルシア薬局などが立地しており、競争の激化が予想される。

ウエルシアが丹後進出 与謝野町に9月下旬オープンへ

ドラッグストア大手で、イオングループに属するウエルシア薬局(本社:東京都千代田区)が、9月下旬に「与謝野男山店」をオープンする。丹後地方では初出店となり、既存店との激しい攻防が予想される。

同社は全国に1,795店舗を有するドラッグストア最大手。今回、出店するのは与謝野町男山の国道178号沿いで、調剤薬局を併設する予定。出店地周辺には京都府立医大付属北部医療センター(旧与謝野の海病院)や商業施設がある地域で、他のドラッグストアや調剤薬局が立地していることから、激しい競合が予想される。

同社は京都府北部では福知山市と綾部市に各1店舗出店しているが、丹後地方には店舗がなかったことから、今回の出店となった。今後は空白地である京丹後市や舞鶴市への出店する可能性があり、既存店では店舗改装等の動きが広がっている。


スーパー跡地に工場開設 サンテック 与謝野

京都新聞(5月4日付)

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スーパー跡地に工場開設 鉄道ブレーキ「サンテック」 与謝野

与謝野町幾地のスーパーマーケット跡地に、鉄道車両のブレーキ制御装置製造の「サンテック」(本社:神戸市)が同町2ヵ所目の工場を開設した。丹後在住の18人が雇用され、町は新たな産業創出の場として期待している。

同社は2001年創業。新幹線などの鉄道車両に取り付けられる、ブレーキ制御ユニットを製造しており、同装置の国内シェアは約50%を占める。兵庫県豊岡市と与謝野町温江に工場を持つ。

にしがき野田川店の跡地に新設された工場は、床面積700平方メートルの1階建て。豊岡市の工場から近く、従業員の確保がしやすいことから、同町に開設を決めた。手狭になった豊岡工場から、一部の組み立てラインを移設し、月200台の制御装置を製造する。

4月26日に開かれた開設式には山添藤真町長らが参列した。同社の加古公一社長は「広い作業スペースで生産性の向上を期待したい」と述べた。

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与謝野町の働く場の創出につながるニュースで大変喜ばしいですね。与謝野町では2ヵ所目という事で、温江の工場の生産性の高さも進出の決め手になったのではないしょうか。今後も若年層の定住促進のためにも、積極的な企業誘致が求められており、これに続く企業進出に期待したいと思います。
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