京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

電車やバスは不便? エコ通勤進まず 舞鶴

京都新聞(2月8日付)

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電車やバス不便?エコ通勤進まず 舞鶴

マイカーではなく電車や路線バスを利用する「エコ通勤」に舞鶴市が取り組んでいる。健康づくりや環境負荷削減で職員に公共交通機関の利用を推奨しているが、公共交通網が充実していない地域が多く、成果を挙げるため模索が続いている。

エコ通勤は一斉退庁日の毎月第3木曜を「エコ通勤の日」に定めた2015年7月にスタート。17年度は業務時間内に効率的に仕事を終わらせる「働き方改革」と合わせて取り組みを強化した。

昨年5月には、前日に庁内電子掲示板にエコ通勤に関する情報をまとめたニュースを掲載。7月からはバス通勤定期券が入手しやすいよう担当課による購入や各自の利用状況に応じて作成した「マイ時刻表」の配布をそれぞれ始めた。12月のエコ通勤日には職員駐車場のマイカー台数が同日以外の12月平均に比べ50台以上少なかった。企画政策課は「エコ通勤の認識が共有されてきている」とみる。

しかし市が昨年6月に実施したアンケートで、公共交通機関が利用可能な職員673人のうち約3分の2に当たる457人がマイカーで通勤していることが判明。マイカー通勤者で公共交通機関に切り替える考えを示したのは1割程度にとどまった。市内では鉄道や路線バスは多くて30分に1本程度、1日に数本という地域もあり、行き帰りの時間に適した便がない状況がある。

市役所以外でも公共交通機関を使った通勤の取り組みが行われているが、成果が上がっていないのが実情だ。

京都北都信用金庫(本店:宮津市)は、12年4月から、京都丹後鉄道の利用促進のため毎月第2、3水曜に鉄道を利用した通勤を職員に呼び掛けている。舞鶴中央支店は「728人の職員のうち鉄道の利用頻度が高いのは本部勤務の百数十人程度。支店勤務の職員はなかなか難しい」と説明する。

約500人が働く府中丹広域振興局(本庁:舞鶴市)も職員の年間の鉄道利用目標として1万8,000回を掲げている。職員1人当たりでは通勤や業務、私用で月3回になる。舞鶴市内にある単身者寮の職員には路線バスでの通勤を促すが、利用者は少ない。振興局は「職員駐車場は人数分用意され、車通勤が前提になっている。意識改革をしないといけない」とするが、具体的な対策は見いだせていない。

舞鶴市は18年度も取り組みを続ける予定。企画政策課は「取り組みを続けることが大切。市内の民間企業にも導入を働き掛けて広めていきたい」との見方を示す。ただ1月中旬に開かれた市公共交通ネットワーク会議では住民代表の委員から「朝の時間は貴重。1本乗り遅れると遅刻になる。エコ通勤の浸透は厳しい」との意見も出された。エコ通勤の定着や拡大にはさらなる工夫が求められる。
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エコ通勤については様々な評価があると思いますが、私は舞鶴市の取り組みにエールを送りたいですね。現在、地方では1日数便しか運行されていないバス路線が多く、鉄道も便利とは言い難い状態です。しかしながら舞鶴市内では幹線路線は概ね30分に1便運行されていることから、比較的エコ通勤に適した地域性もありながら、市が率先して取り組まなければ誰も利用しなかったはずです。極端な言い方ですが、1人でも2人でも利用するだけでその分の効果はあり、全員が利用するのは土台無理な話であることから、できる人から始める姿勢は評価できます。

また民間企業でありながらエコ通勤・地域貢献を実践する京都北都信用金庫も称賛されるべきでしょう。このような企業が多くなり、利用人数が増えれば鉄道やバス路線の増便にもつながる可能性があり、増便することで更に利用しやすくなります。このような好循環を生み出すためにも舞鶴市や京都府(中丹広域振興局)、京都北都信用金庫の取り組みが今後更に広がることを期待したいと思います。
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かき丼やなまこ「舞鶴の味」に定着へ ブランド化図る

京都新聞(2月3日付)

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かき丼やなまこ「舞鶴の味」に定着へ ブランド化図る

舞鶴市では農水産物の「食」のブランド化に力が入れられ、観光客にもアピールする。「グルメなまち」として存在感を高めつつある。

農産物では、舞鶴が発祥とされる京のブランド産品「万願寺甘とう」が昨年6月に農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」に府内で初めて登録、知名度向上が期待されている。

舞鶴、綾部、福知山の3市で栽培。実が肉厚で甘みがあり、舞鶴市内の主要産地の加佐地域で毎夏開かれる「万願寺まつり」では、万願寺甘とうを使った串カツやギョーザ、パウンドケーキが販売される。実行委員長で大工の徳永啓二さん(48)=同市富室=は「イベントで生産者を応援したい」と話す。

舞鶴茶も注目株だ。全国茶品評会のかぶせ茶の部で産地賞を12年から5年連続で獲得した。主に宇治茶の原料になるが、昨年8月には、東京の大手茶販売会社が舞鶴産玉露を自社ブランドの商品として数量限定で販売した。

舞鶴茶を使った料理やケーキを出す洋菓子店やレストランも増えている。茶農家で舞鶴茶生産組合役員の植和田英子さん(76)=同市八田=は「舞鶴茶の用途が広がるのはうれしい。良さを知ってもらうきっかけにしたい」と喜ぶ。

卵とじやあんかけチャーハンに入った大粒のカキ。頰張るとプリプリとした食感とともに濃厚なうま味が口の中に広がる。

舞鶴湾のマガキは川から注ぎ込む栄養豊富な水の恵みで身が大きいのが特徴。冬が旬のマガキを使った「舞鶴かき丼」を地域グルメにしようと、市水産協会などが2005年から売り込む。今年も地元のレストランなどが和洋中と多彩なスタイルで個性豊かなかき丼の提供を始めている。

マガキが食べられるかき小屋も市内に2カ所ある。京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)舞鶴地域本部の齋藤友幸本部長は「マガキを舞鶴の冬の味覚として定着させたい」と話す。

トリガイやサワラなど舞鶴を含めた丹後の海の幸のブランド化が進められている。市や府漁業協同組合などが新たな舞鶴発の海産物として売り出し中なのが「干しなまこ」だ。府内産ナマコの半分が舞鶴での水揚げ。昨年8月に市内のホテルなど4店で干しなまこを使った炒め物や炊き合わせ、スープなどのランチを考案した。

舞鶴市水産課は「季節ごとにさまざまな種類の魚介類が楽しめ、新鮮なまま食べられるのが舞鶴の強み。干しなまこも広くPRしていきたい」としている。

舞鶴の食文化は魚介類を使った料理、旧海軍由来のカレーや肉じゃがなどバラエティーに富んでいる。近年はカキや万願寺甘とうなどが舞鶴の食材として知名度が上がり、東京で見かけることも増えてきた。

舞鶴では海や産地が近いこともあって魚や野菜が新鮮なまま店頭に並び、料理に使うことができる。技術の向上で年中同じ野菜や魚を食べられるが、その時期の旬の食材が産地で味わえるのが大きな魅力になっている。多くの人に味わいに来てほしい。

舞鶴の食文化は魚介類を使った料理、旧海軍由来のカレーや肉じゃがなどバラエティーに富んでいる。近年はカキや万願寺甘とうなどが舞鶴の食材として知名度が上がり、東京で見かけることも増えてきた。

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海の幸、山の幸、そして旧海軍の根拠地として栄えたため海軍料理が楽しめる舞鶴は食文化の宝庫であり、観光資源として大きな魅力を秘めています。現在、官民一体となった取り組みがされており、その成果が徐々にではありますが出てきており大変うれしいですね。

インバウンド(訪日外国人)の増加に伴い、昨年の舞鶴市内の観光客数も増加しており、今後も舞鶴の味を定着させ、ブランド化させていく取り組みが地域経済にとっても良い方向に進んでいくものと期待しています。

舞鶴医療センターに緩和ケア病棟開設 京都府北部初

京都新聞(1月22日付)

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舞鶴医療センターに緩和ケア病棟開設 京都府北部初

終末期のがん患者らに心身の苦痛を和らげ、穏やかな雰囲気で過ごしてもらう「緩和ケア病棟」が京都府北部で初めて舞鶴市行永の舞鶴医療センターに4月から開設される。患者が住み慣れた地域で心豊かに生活を送れるよう支援する。

現在、府内では緩和ケア病棟がある病院は10カ所で、京都市や宇治市など府南部に集中。同センターは専門的ながん医療を提供する府がん診療連携病院に指定され緩和ケアにも力を入れてきたが、専門の病棟がないため京都市などに転院せざるを得ない患者もいた。昨春に新棟(7階建て)6階の一部を「緩和ケア病床」として運営を始め、医師や看護師らへの研修などを進めてきた。

4月からは6階のフロア全体を緩和ケア病棟にし、医師や看護師も専属になる。15床全てが個室で、自宅での生活に近づけるため和室もあり、フロアには共用のキッチンや面会する家族のための控室もある。在宅療養への橋渡しもする。法里高院長は「緩和在宅ケアのニーズは増しており、今後はがん以外の疾患にも広がっていくと思う。病棟の開設をきっかけに府北部での緩和ケアの発信拠点を目指したい」としている。
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がん患者にとって、先進的な医療も大切ではありますが、終末期の患者にとってはいかに人生の最期を迎えるかは極めて重要です。心身の苦痛を和らげ、人間の尊厳をもった最期を迎えられるサポートを行うのが緩和ケア病棟であり、京都府北部にも拠点となる施設ができたことは大変有意義な事だと思います。舞鶴医療センターだけでなく、今後も多くの病院、施設で整備が進んでいくことを期待します。

北朝鮮問題が影響 クルーズ寄港半減へ 舞鶴港

京都新聞(12月21日付)

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北朝鮮問題が影響、クルーズ寄港半減へ 舞鶴港

舞鶴港(舞鶴市)の来年のクルーズ船寄港数が20回と今年に比べて半減する見通しになることを、舞鶴市が20日明らかにした。主力の日本海周遊ツアーのクルーズ船寄港が北朝鮮のミサイル発射などが影響して約3分の1に減ることが理由という。

市によると、金沢や博多(福岡県)、釜山(韓国)など各港を巡る日本海周遊ツアーで寄港する「コスタ・ネオロマンチカ」が今年の31回から来年は11回と大幅に減少。同船は、過去最多の39回だった今年のクルーズ船寄港の約8割を占めていた。

同船を運航するコスタクルーズ社の日本支社(東京)によると、相次ぐミサイル発射で緊迫する北朝鮮情勢を受けた需要減を見越すなどして、夏休みで集客が望める7、8月にツアーを絞ったという。

同支社は「今後も日本海周遊ツアーを継続していきたいが、ひとまず情勢を見守りたい」と説明。市は「国際情勢でどうしようもないが、再来年は増やせるよう努めたい」としている。
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貨物・旅客とも順調に伸ばしてきた舞鶴港ですが、来年はクルーズ船の寄港数の減少が予想され、旅客面で苦戦が予想されます。国際情勢は如何ともしがたいものがありますが、舞鶴港では寄港実績のない豪華大型客船の寄港も予定されており、舞鶴港及びその周辺地域に魅力をいかにアピールできるかが、今後の観光誘客にとって重要になるでしょう。また船会社1社に依存するのではなく、複数社の船会社へのポートセールスを行うことも併せて重要です。

今後、京都府北部がより魅力的な観光地となるよう、関係自治体が連携を密にとってほしいと思います。

中丹東保健所の新庁舎完成 機能強化 舞鶴

京都新聞(12月18日付)

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中丹東保健所の新庁舎完成 原子力災害など備え 舞鶴

京都府中丹東保健所の新庁舎が舞鶴市倉谷に完成し、開所式が17日、新庁舎で開かれた。18日から業務を開始し、保健衛生などの業務に加え、自然災害や原子力災害、感染症発生時の活動拠点としての機能も担う。

同保健所は1944年に舞鶴保健所として開所。旧庁舎は築45年以上が経過し老朽化が進んでいた。新庁舎は、鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積は約1,570平方メートル。1階には、検査室や診察室、エックス線撮影室などを配置。2階には、原子力災害時の緊急放射線測定や、感染症発生時の帰国者や接触者の相談などに活用する講堂、汚染物資などに接触した職員らが屋外から直接入れるシャワー室を設けた。総事業費は約7億1,000万円。

式では、山内修一副知事が「新庁舎の開所を機に、健康福祉の増進、良好な生活環境の確保に向けて努力していきたい」と山田啓二知事の祝辞を代読した。その後、関係者らが玄関前で看板の除幕式を行い、新庁舎の完成を祝った。
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中丹東保健所の新庁舎が完成し、中丹地域の保健衛生業務の機能強化が図られることは大変喜ばしい限りです。また平成30年度には府北部のリハビリ活動支援拠点も今回新設された新庁舎に設置される予定であり、更なる機能強化が期待されます。
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