京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

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新幹線ルート決定、JR西提案に「重み」 採算性で北陸各県賛意

京都新聞(12月21日付)

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新幹線ルート決定、JR西提案に「重み」 採算性で北陸各県賛意

整備計画に位置付けられて43年となる北陸新幹線で未着工区間の福井県敦賀以西ルートは、20日の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)でようやく小浜京都(小浜)ルートに確定した。予想を上回るにぎわいを見せた昨年3月の金沢開業を機に急速に進んだ議論は、JR西日本が提案した形でほぼ落ち着いた。沿線府県からは早期開業に向けて着工前倒しを求める声が上がるが、財源確保は容易ではない。

「早期着工を目指す観点からも、できるだけ早い時期に結論が出せたことは非常に良かった」。年内決着にこだわってきたPT座長の茂木敏充自民党政調会長は記者会見で胸を張った。

地域の思惑が絡んだ誘致合戦は、最後まで激しい駆け引きが続いた。与党で議論が本格化したのは昨年8月。「金沢開業で盛り上がっているこの時期を逸してはいけない」(谷本正憲石川県知事)との北陸側の声に押され、PT下部組織の検討委員会が発足。当初は亀岡市付近を抜けて新大阪に至る案や、琵琶湖西岸を通り京都につなぐ案など別のルートが検討されていた。

運行主体のJR西が今年1月、自ら小浜ルートを提案して風向きが変わった。京都までの速達性を重視した富山、福井両県はすぐに賛意を示し、米原ルートとの間で意見が割れていた石川県も、国土交通省の調査を踏まえ最終的に足並みをそろえた。

これに対し、京都府は府北部の発展などを考慮し、小浜舞鶴京都ルートを掲げた。同ルートを主導した委員長の西田昌司自民参院議員(京都選挙区)は、舞鶴市経由を山陰新幹線実現への「布石」と位置づけて誘致運動を展開し、「遠回り」との北陸側の批判に対抗した。

米原ルートを支持した滋賀県も建設費や費用対効果などを独自に試算し、三日月大造知事や検討委の上野賢一郎自民衆院議員(滋賀2区)を中心に与党幹部への要望活動を重ねてきた。

しかし、JR西が採算性を加味して提案した「重み」を覆すことはできなかった。新幹線の建設費は、小浜ルート約2兆700億円のうち、JR西が収益予測の範囲で支払う線路などの貸付料を除き、国が3分の2、地方が3分の1を負担する仕組み。JR西の収益予測が小さくなればその分、地方の負担が増す。最後に小浜支持を決断した谷本知事も「JRの意向が大きかった」と認めた。

背景には、財源への不安がある。国の整備新幹線予算は毎年度700億円程度で推移している。現在は北海道、九州、北陸の3路線で建設が進んでおり、札幌延伸の2030年度まで「予算枠は売約済み」(国交省鉄道局)という。新たな財源を確保できなければ小浜ルートの着工は31年度で、完成は今から30年後の45年度になる見通しだ。

札幌と同時期の大阪開業を求める北陸側は早くも、JRの負担分を増やしたり財政投融資を活用したりするなどの財源確保策を提案している。北陸選出の自民党国会議員は明かす。「JRは逆に注文を受けなければいけない立場になった」
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今回のルート選定に際しては、舞鶴ルートは京都府や兵庫県、山陰地方の選出議員が推し、小浜京都ルートは北陸3県の選出議員が推した形となりましたが、結局、舞鶴ルート派は北陸3県を説得できなかったのが大きな敗因だったと思います。北陸地方の人々にとって京都府北部に用はなく、京都や大阪へ早く行くことを重視し、所要時間のみで選ばれた感が否めません。

ただ整備新幹線は「速さ」や「建設費用」だけでなく、「地域振興」や「新たな国土軸の構築」も建設目的であり、京阪神に早く行きたい北陸地方の意見のみが重視されたことは大変遺憾です。

今回の北陸新幹線の大阪延伸では福井県の他、京都府や大阪府なども多額の公金を支出します。京都府などの関西地方の意見も吸い上げ、関西経済にとって最も経済効果のある舞鶴ルートの有効性が再認識されるよう、官民一体となった運動が求められます。
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舞鶴ルート消滅 市民ら「起爆剤奪われた」 北陸新幹線大阪延伸

毎日新聞(12月21日)舞鶴支局版

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舞鶴ルート消滅 市民ら「起爆剤奪われた」 北陸新幹線大阪延伸

北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートは20日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームで京都府舞鶴市を経由しない「小浜・京都ルート」に正式決定した。人口減少が続く中、新幹線をまちの振興の“起爆剤”として期待していた舞鶴市内の商店主らからは失望の声が相次いだ。

「京都市と20分で結ばれるようになれば、観光客も増えにぎわいも回復するのに」。西舞鶴駅と舞鶴西港に近い平野屋商店街振興組合理事長で、金物店を経営する宮本利春さん(71)は肩を落とす。クルーズ船の寄港が増える中、京都市内への移動時間が短くなれば、外国人観光客の飲食や買い物をする街として舞鶴市が注目されると期待した。「日本海側のインフラは常に後回しにされる。起爆剤を奪われた気分。店主たちの失望も大きい」と悔しがった。

東地区・大門商店街振興組合理事長の塩見邦夫さん(71)も「『日本海側は発展しなくていい』と言わんばかりの決定だ。舞鶴を通らなければ日本海側に新幹線が来ることはない」と憤る。まちの観光振興を図るNPOを結成し、市民有志と活動しているだけに「国全体の発展より目先のコスト勘定が勝ってしまった。政治は何のためにあるのか」と嘆いていた。

舞鶴市の多々見良三市長は同日、記者会見で「(京都丹波高原国定公園内を通る)小浜ルートがすんなり通ると思っていない。ルートの多少の変更はこれまでにもあった」と述べ、舞鶴ルートの望みが絶たれていないことを主張。「府北部のポテンシャルと重要性を引き続きアピールし、小浜と舞鶴のどちらがふさわしいか、国益的に判断してもらえるようにしたい」と語った。
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京都府北部には日本三景の1つの天橋立や、国際貿易港で大型クルーズ船が寄港する舞鶴港などがあり、観光地としても大きなポテンシャルがあります。その一大観光地である京都府北部と日本有数の観光地である京都市や西日本の中心都市である大阪市と結ぶことは大きな経済効果が期待できただけに、舞鶴ルートが選定されなかった事は大変残念ですし、日本にとっても大きな損失だと考えます。

ただ舞鶴市長も述べているように舞鶴ルートが完全に消滅したとは思っていません。今後も地道に活動を続け、舞鶴ルートの有効性を訴えていきたいと思います。

北陸新幹線、小浜京都ルートに決定 与党PT

毎日新聞(12月20日付)舞鶴支局版

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北陸新幹線「小浜・京都」決定 北陸新幹線 与党PT

北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートを検討する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、同県小浜市経由で京都駅に至る「小浜・京都ルート」を採用することを正式に決めた。京都-新大阪間については、東海道新幹線の北側を通る北回り案か、京都府南部を通る南回り案かの判断を先送りし、年度内に結論を出す。2046年とされる全線開業の前倒しに向け、今後、2兆円を超える建設費の財源確保策を探る方針だ。

与党PT座長の茂木敏充・自民党政調会長は会合後の記者会見で、「北陸・関西間の移動の(時間が最短という)速達性や、(乗り換えがないなど)利便性を総合的に勘案した」と述べた。

茂木座長は詳細なルートの調査に1~2年、環境影響評価(環境アセスメント)に4年前後かかることを明らかにした上で、「効果を十分に発揮するには、早期の全線開通が必要だ」と指摘。調査の間に、開業前倒しに向けた財源について与党内で検討する方針を示した。

与党は、JR西日本が提案した小浜・京都ルート▽滋賀県米原市で東海道新幹線に接続する米原ルート▽小浜市、京都府舞鶴市を経由して京都・新大阪両駅に至る舞鶴ルートの3案を検討。小浜・京都が最短時間・最安料金で北陸と大阪を結び、利便性向上の効果額が最大になることなどを受け、PTの検討委員会が今月14日、「小浜・京都が適切」とする報告書をまとめていた。

与党の議論が実質3カ月間で決着したのは、昨年3月に北陸新幹線の東京-金沢間がつながったことや、安倍政権が今年1月に高速交通網整備で掲げた「地方創生回廊」構想が追い風になったからだ。政治家同士が長年綱引きしてきたが、「今なら予算がつく」(自民幹部)との思惑から合意が一気に進んだ。

与党内の構図では、北陸選出の議員らが関西へのアクセス時間が最短になる「小浜・京都ルート」を支持。京都府や山陰選出議員は「山陰新幹線」につながる「舞鶴ルート」を推した。議論は今年9月、8月の党役員人事で政調会長となった茂木敏充氏が主導して本格化。「舞鶴派」を納得させるため、山陰新幹線などの推進を与党として強く後押しすることを条件に折り合った。

茂木氏は20日の会見で、山陰や四国新幹線を念頭に「来年度からの研究調査予算の大幅増額などの真剣な検討を国土交通省に求めた」と強調。関係議員に配慮してみせた。

財源に関し、自民党内では、リニア中央新幹線建設で採用された財政投融資や建設国債発行案などが早くも浮上している。
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北陸新幹線の京都府北部を経由を目指してきた京都府としては非常に残念な結果となってしまいました。経済効果も加味した京都府の試算では舞鶴ルートも費用対効果が見込めるとの結果が出ていただけに、国交省の恣意的な試算だけで判断されたのは大いに不満ではありますが、与党の決定ですので仕方ありません。

ただ小浜京都ルートは長大トンネルの建設や国定公園を通過するため、予想外の建設費用増も予想されます。舞鶴ルートは建設が容易であり、経済効果も高いことから、また再浮上の可能性もあります。今後のチャンスのためにも、地道に北陸新幹線舞鶴ルートを推していきたいと思います。

福井県内でも「舞鶴ルート」支持拡大 北陸新幹線敦賀以西ルート

福井新聞(7月15日付)

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新幹線敦賀以西、どのルート望む 小浜・京都ルート希望最多42%

北陸新幹線敦賀以西ルートについて、国土交通省が調査を進める3つの候補の中でどれが望ましいか、福井新聞社が参院選に合わせて電話世論調査で福井県内有権者に聞いたところ、小浜駅から最短距離で京都駅に南下する小浜・京都ルートが最多の42・6%だった。京都府北部を通る舞鶴経由ルートが23・7%で、乗り換えが必要な米原ルートは17・8%にとどまった。

時間短縮効果が大きく、利便性の高い小浜・京都ルートへの期待が大きく、舞鶴経由と米原の2ルートを大きく引き離した。ルートの年内決定とフル規格による新大阪までの一日も早い開業に向け、政治力の結集が求められる。

地域別でみると、県内全てで小浜・京都ルートがトップ。中でも未着工区間の嶺南が49・9%と最も高かった。小浜と京都が約20分で結ばれて通勤圏になるメリットがあり、地域活性化の起爆剤としての期待の高さが分かる。このほか福井市・永平寺町(47・3%)、鯖江市・越前町(43・8%)、あわら市・坂井市(36・9%)などが続いた。

舞鶴経由ルートを望む回答は全ての地域で2番目に多かった。嶺北の各地域は20%台で、嶺南は19・7%だった。米原ルートは10~20%台。

年齢層別もほぼ同様の結果だったが、一部で順位に違いがみられた。30代は唯一トップが入れ替わり、舞鶴経由ルートが最多の34・1%。小浜・京都ルートが2番手で29・3%だった。20代は米原ルートが26・3%で2番手に付けた。

職業別では、全て小浜・京都ルートが最多となっており、自由業と商工自営業で5割を上回った。舞鶴経由ルートはいずれも2番手で10~20%台だった。

性別を問わず、小浜・京都ルートを望む声が最も多く、舞鶴経由ルート、米原ルートの順だった。
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福井県にとって最もメリット大きく、また費用負担も少ない小浜京都ルートが最多になるとは当然ですが、ここで注目したいのが、全ての地域で「舞鶴ルート」が米原ルートをおさえ2位となったことや、30歳代では小浜京都ルートをおさえ、舞鶴ルートが最多となるなど、福井県内でも府北部を経由する舞鶴ルートの支持が拡大している点です。

従来、舞鶴ルートは京都府や山陰地方の各自治体の支持はあったものの、北陸での支持が弱かっただけに、今回の世論調査は舞鶴ルート実現へ北陸地方への支持拡大の大きな弾みになりそうです。

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小浜京都ルートなら減額要求も 舞鶴ルート実現へけん制 京都府

京都新聞(6月22日付)

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小浜京都ルートなら負担減額要求も 舞鶴ルート実現へけん制 京都府

北陸新幹線未着工区間の敦賀以西ルートについて、京都府は21日、JR西日本(本社:大阪市)の主張する小浜-京都案が採用された場合、通過距離などに応じた現行基準での負担金の支払いは難しいとの考えを京都府議会で示した。京都駅以外には府内に新駅が設置されないJR西案では「負担に応じた受益が府民にない」ことが理由。京都府の求める舞鶴経由ルートの実現に向け、国や他府県をけん制する狙いもありそうだ。

全国新幹線鉄道整備法などによると、事業費は新幹線が通過する距離などによって都道府県が3分の1を負担する。敦賀以西ルートは与党委員会で、JR西の小浜-京都案、京都府の提案した小浜-舞鶴-京都案、滋賀県が支持する米原案で検討が進む。

JR西案で小浜と京都を最短距離で結んだ場合、南丹市や京都市の山間部を縦断する。21日の府議会一般質問で、東川直正・建設交通部長は「途中駅もなく、トンネルだけで通過する区間への負担は大変厳しい」と述べ、JR西案に決まれば負担金の減額を求める考えを示唆した。

府交通政策課は「負担金は駅の設置など開通による受益を重視すべきで、距離の単純計算に基づく負担は府民理解が得られない」とし、「府北部に多大な経済効果をもたらす舞鶴ルートになれば、相応の負担を行う」としている。
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京都府のみならず、関西地方にとって最も経済効果の高い舞鶴ルート(京都府北部ルート)実現に向けて京都府の覚悟が伝わってくる記事ですね。特にJR西日本や福井県などが推す小浜京都ルートは福井県やJR西日本の受益が大きく、負担が少ない反面、受益が少なく、負担額が莫大となる京都府にとって受け入れがたいルート案です。

今回、「府北部に多大な経済効果をもたらす舞鶴ルートになれば、相応の負担を行う」という京都府側の相当の覚悟が小浜京都ルートに固執する福井県やJR西日本の態度にどう影響を及ぼすか、注視していきたいと思います。

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