京都北部経済新聞

京都府北部(舞鶴市、福知山市、京丹後市、綾部市、宮津市、与謝郡)の経済情報

誘客へトレイル検討 舞鶴で特別列車も 府18年度予算案

京都新聞(1月30日付)

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誘客へトレイル検討 舞鶴港催しで特別列車 府18年度予算案

京都府が29日発表した2018年度当初予算案では、京丹後市で地域の特色を生かしたトレイルコース検討や宮津市で自然体験ツアー実施、舞鶴市で舞鶴港のにぎわいづくりに向けイベント開催や施設整備が盛り込まれた。

【丹後管内】
丹後の魅力発信や観光誘客に力を入れる。京丹後市全域がエリアの山陰海岸ジオパークでトレッキングや宿泊をしながら地域の文化、自然、食を楽しめるトレイルコースを検討する。大江山にある上宮津天然杉の巨樹群(宮津市)では自然体験ツアーや環境教育の観察歩道などを整備。「林業遺産」認定も目指す。

また丹後産フルーツと地酒を使ったカクテルや土産品を開発、府南部などでフェアを開いて売り込みを図る。障害者が手掛ける製品を観光に生かすため、付加価値や新販路の開拓を考えるワークショップを実施する。

昨年の台風被害を教訓に防災の取り組みも強め、京丹後市や与謝野町の河川で治水・土砂災害対策を進める。

【中丹管内】
舞鶴市松陰の舞鶴港・第2埠頭周辺で昨年9月に初めて企画したイベント「『海の京都』を食いつくせ!フェスタ」を7月に開催する。京阪神からJR西舞鶴駅(同市伊佐津)に直結する特別列車も運行する。クルーズ船増加を受け、外観の改修を終えた同埠頭の貨物倉庫1棟を、待合室や特産品販売など観光拠点施設として整備する。

昨年6月に農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」に登録された万願寺甘とうの生産者養成と首都圏などでのPR活動を行う。木質バイオマス発電設備の稼働で需要拡大が見込まれる府北部の木材の流通実態調査を実施する。排水しきれない水が市街地にあふれる内水被害軽減で排水ポンプ車1台を新たに配備する
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山田啓二知事の勇退に伴い、骨格予算となる18年度予算ですが、府北部では丹後地方の風光明媚な自然や豊かな食文化の魅力発信に重点が置かれており評価できるのではないでしょうか。特に京阪神では訪日外国人旅行者が急増しており、大きな経済効果を生んでいます。その流れをいかに京都府北部に呼び込めるかが重要であり、旅行者の目的の1つとなっている「食」や「日本ならではの風景」といった魅力を丹後で感じてもらえればと思います。

また中丹管内では引き続き舞鶴港振興にも重点が置かれており、クルーズ船の寄港が減少する中、京都府の海の玄関口としての整備が進むことが期待されます。
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インフラ整備などを要望 各商工会議所 山田知事に 

京都新聞(1月25日付)

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インフラ整備など要望 京都7商工会議所会頭 知事に

京都府商工会議所連合会と山田啓二知事の懇談会が24日、京都市上京区のホテルで開かれた。府内7商工会御所の各会頭が、道路などのインフラや地域活性化につながる拠点整備を要望。4期16年での退任を表明した山田知事は「次の知事に引き継ぐ大きな宿題だ」などと応じた。

宮津は京都縦貫自動車道の4車線化、舞鶴は舞鶴港の2期工事事業化、福知山は山陰線複線化、綾部は綾部環状道路の整備などをそれぞれ求めた。亀岡は球技専用スタジアム「京都スタジアム(仮称)」を中核としたスポーツ観光推進、宇治は府南部総合卸売市場の再整備、城陽は地元特産品の販売施設などを要請した。

山田知事は「京都縦貫道は、府の持つ有料道路部分を西日本高速道路に移管するなどして延伸・拡幅を図る体制にすることが必要だ。舞鶴港は、韓国・釜山を中心としたコンテナのメインルートが重要。城陽はアウトレットモールができるので、地元産物の消費地として生かすべきだ」などと所見を述べた。

同連合会の立石義雄会長(京都商工会議所会頭)は「京都縦貫道がつながり、広域連携が始まっている。府内全体の活性化につなげてもらいたい」と期待した。
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京都府北部地域にとって京都縦貫自動車道の園部IC以北の4車線化、京都舞鶴港・舞鶴国際埠頭の2期工事事業化は経済活性化のためには、必要不可欠であり、また高速道路だけでなく、山陰本線などの鉄道網の整備も必要不可欠な事業です。

いずれも多額の費用がかかる事業のため、府民のコンセンサスが必要となりますが、京都縦貫道の全通により観光客の周遊性が高まり、府内全体の観光消費額は増加していますし、また京都舞鶴港の貿易量拡大によって府内企業の競争力は高まっており、是非とも事業化頂きたいと思います。

また4期16年にわたり京都府北部に光を当て続けてくれた山田知事には感謝しかなく、次期知事にも府内全体の発展を考え、北部地域のインフラ整備、またソフト整備を推し進めていってもらいたいと思います。

港を中心に北部活性化を 舞鶴で初会合

京都新聞(12月26日付)

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港中心に北部活性化を 舞鶴で7市町代表者ら初会合

港を中心にした地域活性化を考える府主催の北部港湾広域利用推進会議が25日、舞鶴市喜多の舞鶴21ビルで初めて開かれた。舞鶴港など府北部の課題や将来像について関係者が意見を交わした。

府北部7市町の代表者や専門家ら15人が出席した。クルーズ船や物流事業を推進する舞鶴港、天橋立(宮津市)や伊根の舟屋(伊根町)への近さが好評の宮津港など各港の現状を共有。「乗船客が歩きたくなるような港周辺の環境整備が必要だ」「宮津港、久美浜港へのクルーズ船も増やしたい」などの意見が出された。

また府北部の企業でも航路などの問題で地域外の港の利用を続けたり、クルーズ船が増えても地域経済への貢献の実感が薄かったりする問題点も指摘された。2017年度内に方策をまとめ、今後の港関連の施策などに生かす。
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京都府の海の玄関口である京都舞鶴港、宮津港は近年、クルーズ船の寄港が増加傾向にあり、それに伴って様々な課題も指摘されています。特に大型客船の寄港で数千人単位の乗客が下船しますが、主に京都市内や大阪方面へ乗客が流れており、いかに京都府北部で観光してもらうかが最大の課題です。北部7市町が連携を密にし、観光周遊性の向上が望まれます。

また舞鶴港には中国・韓国を中心に定期航路があり、コンテナ貨物も昨年は過去最高となる1万TEUを超える貨物量があったものの、舞鶴市内でも神戸港や大阪港を利用する企業があり、舞鶴港をうまく活用されていない現状があります。航路充実のためには、貨物量の確保は必要不可欠であり、府北部の企業には率先して舞鶴港を利活用してもらい、更なる航路充実につなげていってもらいたいと思います。

「森・海の京都」推進に重点 京都府予算案の北部事業

京都新聞(2月11日付)

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「森・海の京都」推進に重点 京都府予算案の北部事業

京都府は10日、2016年度当初予算案を発表した。観光振興キャンペーン「森の京都」や「海の京都」の事業を中丹、丹後でそれぞれ推進。2020年の丹後ちりめん創業300年に向けた事業なども盛り込んだ。また府北部での防災事業で、原発事故時に避難路になる道路整備に加え、高浜原発30キロ圏の広域避難計画を踏まえて京都市や兵庫県などとも連携する広域避難訓練や、日本海側の津波に備えた津波災害警戒区域の指定や被害想定なども行う。

■散策ルートを新設
【中丹管内】「森の京都」事業の一環で散策路やトレッキングルートを新設。福知山市と宮津市を結ぶ今普甲道(宮津街道)や大江山の毛原峠を通る元普甲道の一部で石畳の古道などを、トチノキが群生する綾部市睦寄町古屋や洞(ほら)峠周辺でトレッキングルートをそれぞれ整備、温泉や地場産品店などとも連携する。

舞鶴市倉谷の中丹東保健所を新築移転。17年4月開所予定で、防災拠点スペースを設け医薬品なども備蓄する。

舞鶴港のエネルギー拠点化に向け再生可能エネルギー発電施設の新規立地を促進する。

原発事故時の孤立を防ぐため、高浜原発5キロ圏に近い舞鶴市の大浦半島の府道田井中田線と、綾部市奥上林地域の府道小浜綾部線の道路を改修する。

■学生が観光プラン
【丹後管内】「海の京都」事業の一環で、観光を学ぶ専門学校生が丹後地域の観光プランを作る「バーチャル旅行会社」の経費を計上。重点「道の駅」に選ばれた丹後王国「食のみやこ」(京丹後市)で食の祭典を開いて丹後の海・山・里の幸をPRする。

丹後ちりめん創業300年を前に、織物業者と高校生による着物文化の発信イベントも企画。ユネスコの正式事業化を受けた山陰海岸ジオパークの推進事業として、兵庫、鳥取両県と連携した広域周遊観光、外国語対応の情報発信アプリ開発などに取り組む。

阿蘇海と流域(宮津市、与謝野町)の環境改善のためアサリやポップなど自然の恵みを楽しむ催しを開き、カキ殻回収・資源化を進める。
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記事の内容以外にも北陸新幹線の敦賀以西ルートで京都府北部を経由するルート案のPRに200万円が計上されるなど、府北部への産業・観光振興に手厚い予算配分となりました。

本年も観光振興策の柱として「森の京都」「海の京都」事業が継続されるようです。昨年の「海の京都」キャンペーンは好評を博し、観光客は丹後地方や舞鶴地方で大幅に増加、観光客の平均滞在時間も大きく伸びる結果となりましたので、今年の「森の京都」キャンペーン開始で、昨年の「海の京都」では盛り上がりがイマイチだった福知山市や綾部市での盛り上がりも期待されます。

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茶製造・コーヒー卸が相次ぎロシア進出 舞鶴港定期便追い風

京都新聞(10月16日付)

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ロシア進出 熱視線 茶製造・コーヒー卸 舞鶴港定期便追い風

京都の茶製造やコーヒー卸などの企業が、ロシアに相次ぎ進出している。紅茶の愛飲家が多いため、店舗展開や輸出を通じて販路を開拓する狙いがあり、巨大市場に熱い視線を注ぐ。京都舞鶴港(舞鶴市)を経由するロシアとの定期便の運航開始を受け、京都府も進出を後押ししている。

茶製造販売、舞妓の茶本舗(京田辺市)は、年内にウラジオストクの高級スーパー向けに抹茶と玄米をブレンドしたティーバッグの輸出に乗り出す。ロシア語のホームページを設けて通信販売を行ってきたが、販売量の拡大を目指す。

日本茶をアピールするため、抹茶を使ったチョコレートの菓子も合わせて販売する。田宮正康社長は「日本製品の安全性は現地でも有名で、少しずつ魅力を浸透させたい」と期待する。

コーヒー焙煎卸の小川珈琲(京都市右京区)は、ウラジオストクのスーパーや喫茶店から依頼を受け、昨夏から豆の輸出を始めた。現地の取扱店で挽き方や抽出を指導中で「紅茶に代わるホットドリンクとして需要が見込める。極東を足がかりにシベリアにも進出したい」(総合開発部)と意気込む。

今春、サンクトペテルブルクに日本茶専門店を初めて開設したのは、福寿園(木津川市)。20~40代の若い客が多いのが日本との違いといい、「入れ方から丁寧に説明し、茶文化を根付かせたい」(広報担当)と話し、試飲販売に力を入れている。

日本海の境港(鳥取県)から韓国、ロシアを結ぶ国際フェリーの航路が7月から京都舞鶴港に延伸した。このため京都府は9月にウラジオストクで日本の茶やコーヒー、食品などを扱う19社を集め、現地バイヤーとの商談会を開いた。府海外経済課の担当者は「反応は上々でバイヤーから引き合いも多かった。今後も広がりを見せるはず」と手応えを示した。

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舞鶴港ではロシア向け定期航路が隔週寄港でしたが、本年11月5日より毎週寄港に増便されるなど、貨物量も着実に増加しています。特に京都縦貫自動車道や舞鶴若狭自動車道の全線開通により、京都府南部などの京阪神地域、また名古屋などの中京圏との時間的距離が近くなり、大阪港など他港から舞鶴港へシフトする荷主も増えてきているようです。

今後は京都府内の企業に対して海外進出の後押しができるよう、国際航路の充実とともに支援体制をいかに構築できるかが課題となってくるのではないでしょうか。

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